【特集】テラ創業者、ド・クォンの引き渡し一時延期

テラ創業者のド・クォンが米国への引き渡しを巡り、モンテネグロの裁判所が一時的な引き渡しの延期を命じた。

引き渡しの遅れは、ド・クォンの弁護側が苦情を申し立てたことによるものと言われている。先月、彼の引き渡しが裁判所によって承認されたが、再度の審査が行われるまで、彼はモンテネグロで待機することになる。

この韓国の暗号通貨の大物は、今年初めに偽のパスポートでの海外渡航を試みたとして逮捕されていた。

テラフォームラブスを設立したド・クォンは、かつて大流行したテラブロックチェーンプロトコルの背後にいた企業だ。このプロジェクトはアルゴリズムステーブルコインに焦点を当てており、そのネイティブ暗号通貨であるLUNAは、市場価値においてトップのデジタル資産の一つであった。

しかし2022年5月、テラは崩壊した。これは多くの暗号通貨プロジェクトが倒産宣言を行うほどの凄惨な熊市に貢献した。アメリカと韓国の当局は、ド・クォンに資本市場規則の違反などの容疑をかけており、有罪判決を受ければ、彼は米国と韓国の両方で40年以上の懲役を宣告される可能性があるとされている。