【悲報】米連邦準備制度理事会、ビットコインマガジンを商標侵害で訴える

ビットコインマガジンに商標侵害の疑い

アメリカの連邦準備制度理事会（Federal Reserve）は、ビットコインマガジンに商標侵害の容疑をかける中止命令書を送ったと、同雑誌の記事で伝えられています。ビットコインマガジンは、「ブラック・ベリー」「 ワンダツテイルズ」等で使用されている「FedNow」という言葉を、タンクトップや帽子などにプリントして販売していたことが問題視されたようです。なお、「FedNow」は米連邦準備制度理事会が登録商標として取得している名称です。

ビットコインマガジンの反論

ビットコインマガジンは、連邦準備制度理事会からの指摘に対して、その商品は風刺的なものであると主張し、商標侵害の疑いはないと主張しています。具体的には、商品に使われた「FedNow」という言葉の中の「O」を見開き目のイラストで置き換えていたことを挙げ、これは「監視の目」という意味が込められており、米連邦準備制度理事会がアメリカの金融システムに対して強制的な監視を行おうとしていることへの批判であると主張しています。

ビットコインマガジンは商品の販売を続ける意向

ビットコインマガジンは、この件において一切の譲歩せず、「FedNow」という商品の販売を継続する意思を示しています。同社はこれが第1修正案の保護された表現の一環であると主張し、自由な表現活動を支持しています。なお、「FedNow」は連邦準備制度理事会が今年7月に開始した即時決済システムであり、同システムに対してビットコインマガジンは詐欺と非難しています。その理由は、政府が個人とビジネスに対して制御を続けるための仕組みだと主張されています。

FedNowの批判は広がる

ビットコインマガジンだけでなく、連邦準備制度理事会のFedNowに対しては、ポリティカルな批判も相次いでいます。共和党大統領候補のロン・デサンティス氏やロバート・ケネディ・ジュニア氏も、FedNowが将来の中央銀行デジタル通貨（CBDC）への道を切り開くものであり、アメリカ人のプライバシー侵害となると主張しています。一方で連邦準備制度理事会はこれに対して否定的な立場を示しています。