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【速報】10月の米国の雇用情勢、予想に対して15万人の増加となり景気予想を下回る
予想を下回る就業者増加と失業率上昇
10月の米国の雇用情勢は、経済学者の予想に対して15万人の増加となりました。これは予想の18万人を下回り、9月の29.7万人からの減少となります。失業率は予想の3.8%に対し、3.9%となりました。また、9月の3.8%に比べても上昇しています。さらに、8月と9月の雇用増加も下方修正され、合計で10.1万人削減されました。
平均時給にも伸び鈍化の兆し
10月の平均時給は、予想の0.3%に比べて0.2%の上昇となりました。9月の0.3%にも及ばず、伸び鈍化が見られます。年間ベースでは、平均時給は予想の4.0%に対し4.1%の上昇となりました。しかし、9月の4.3%に比べると微減です。
債券市場の変動と影響
過去2週間で、米国の債券市場は急速に方向転換し、パニックによる売り圧力から連邦準備制度理事会(FRB)の金利引き上げは終焉し、ポートフォリオに固定収益を追加することが可能になったという見方に変わりました。10月19日に5%を突破した10年債利回りは、この雇用情勢の発表前に4.64%まで急落しました。同様に、2年債利回りも同様の水準まで低下し、報告前に4.97%を示していました。
株式とビットコインへの影響
低下する利回りは、7月末から始まった株価の下落からの復活を助けました。S&P500指数とナスダック指数は、過去数セッションでそれぞれ約5%上昇しています。ビットコインも同様に上昇しており、直近の上昇要因は近い将来に実現する可能性がある現物ETFの承認ですが、利回り低下が株式などのリスク資産への投資意欲に再び火をつけるならば、ビットコインも恩恵を受けるでしょう。
報告後の市場の動き
報告後、米国の株価指数先物はマイナスからプラスに転じ、S&P500指数とナスダック指数はそれぞれ約0.45%上昇しました。債券利回りはさらに下落し、10年債の利回りは12ベーシスポイント低下し4.54%、2年債の利回りは10ベーシスポイント低下し4.87%までとなりました。CME FedWatchツールの確認では、2024年3月に利下げが行われる確率が20%まで上昇し、今朝の数値発表前の13%から大幅に上昇しました。