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【特集】アルゼンチンの仮想通貨コミュニティ、ビットコイン採掘プロジェクトに対する懐疑の声
アルゼンチン大統領候補のセルヒオ・マッサ氏が提案したビットコイン採掘には賛否が分かれている
セルヒオ・マッサ氏は、アルゼンチンの大鉱床であるヴァカ・ムエルタで生産される余剰天然ガスを利用してビットコインの採掘を行う提案を受けた。この提案に対しては、アルゼンチンの仮想通貨コミュニティ内で激しい議論が巻き起こっている。
提案者は採掘に関わるインフラストラクチャーの重要性を強調
ビットコインマイニング事業を運営しているCryptogranjasのCEOであるホセ・マリア・サラソラ氏は、信頼性のあるインターネット、効率的なマシン、技術的な知識などの充実したインフラストラクチャーが必要であることを説明した。彼は、ビットコイン価格が高かった過去数年間は採掘が利益を上げることができたが、現在は利益率が低くなっており、高コストの活動であると指摘した。
一方で、政府主導の採掘プロジェクトに対しては慎重な意見も
ビットコインアルゼンチンの会長であるリカルド・ミウラ氏は、組織はビットコインのハッシュレートと採掘活動を増やすことを支持しているが、投資リスクは専門の民間企業が受けるべきだと考えている。さらに、ビットコインアルゼンチンの共同設立者であるロドルフォ・アンドラグネス氏も、政府は直接的な関与よりも民間の採掘事業の条件改善に注力すべきだと述べた。具体的な提案としては、税金の引き下げや機材の輸入制限の緩和などが挙げられた。
政府主導の採掘プロジェクトには潜在的な利益よりもリスクがあるとの指摘も
この提案はアルゼンチンでビットコインの普及が進んでいることを示しているが、現地の仮想通貨コミュニティでも、大衆の合意があっても国営ビットコイン採掘のリスクが潜在的な利益を上回ると指摘している。現時点では、ヴァカ・ムエルタの天然ガス埋蔵量を活用するためには、民間セクターが最も適しているとされている。