【朗報】米国の下院議員、SECに対する批判を行う

下院議員ウァイリー・ニッケル氏がSECに対して糾弾を行いました

米国ノースカロライナ州の下院議員、ウァイリー・ニッケル氏は、SECが仮想通貨の保有に関する会計方法を詳細に示した報告書の取り扱いについて批判しました。この報告書はデジタル資産の安全性を損なう可能性があるとの指摘です。先日、政府監査機関のGovernment Accountability Office（GAO）が、SECはこの報告書が効果を発揮する前に議会の前に出る必要があると指摘しています。

SECの報告書に関する議会審議が行われる見通し

下院金融サービス小委員会の公聴会でウァイリー氏は、「議会がこの規則に関与できるようになったことは喜ばしい」と述べました。彼はまた、デジタル資産、金融技術、包摂金融の下院金融サービス小委員会のメンバーでもあります。「GAOの判断は、行政手続き法（APA）で要求される過程に対するSECの無視を示す、SECにとっての最新の敗北の一環です」とウァイリー氏は述べました。APAは、連邦機関が規則を開発し発行する際の手続きを規定しています。

SECによる報告書への議会審議要請

SECのスタッフ会計実務指針第121号（SAB 121）は、2022年3月に発行され、仮想通貨の保管業務を行う企業に対して、顧客の保有分を負債として貸借対照表に記録することを求めています。GAOはこの報告書が議会審議法に従う必要があると述べています。すなわち、規則が発効する前に機関が規則に関する報告書を議会に提出する必要があります。

ウァイリー議員以外の議員も意見を表明

下院金融サービス委員会の議長である共和党のパトリック・T・マクヘンリー議員は、報告書が「金融機関に大きな新たな要件を課す」と述べ、「最終的には、これによって機関や企業が保管サービスを提供することを避けることになり、アメリカ人が自身の資産を安全で確かな保管にアクセスできなくなる」と述べました。「SAB 121は基準監督者や一般の意見なしで策定されたものであり、有害な規則をブロックするために議会が介入する必要がある」との声明を発表しました。また、上院銀行委員会のメンバーである共和党のシンシア・ラミス上院議員は、この報告書は公式の規則の形でなされるべきだったと述べています。「これは非常に危険な前例を作っており、私は数週間以内に議会審議法を使用してこの規則を阻止する予定です」と述べました。