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【特集】PayPalが英国で仮想通貨関連サービスを提供できるようになる
英国での仮想通貨関連サービス提供が可能に
支払いプラットフォーム大手のPayPalは、英国の金融行動監視機関であるFCA(Financial Conduct Authority)によって仮想通貨サービス提供業者として登録された。英国で仮想通貨関連のサービスや商品を提供できるようになった。
FCAの規制に準拠
英国でこのようなサービスを提供する前に、事業者はまずFCAの承認を得なければならない。PayPalの登録は、同社が英国の顧客に対して一時的に仮想通貨の購入を停止した直後となる。その理由は、「新たな規制要件」によるものであった。
最新のマーケティング基準に準拠
2020年に施行された第5次マネーロンダリング指令(AMLD5)により、仮想通貨登録制度が導入された。これにより、英国で事業を行う企業は、FCAに通知し、金融監視機関の承認を得る必要が生じた。PayPalの新たな登録により、同社は最新のマーケティング基準に従い、仮想通貨に関連する宣伝資料を検証する能力を得た。
新ルールには厳しい罰則も
新たなルールに違反した企業は厳しい罰則が科せられる。FCAのプレスリリースによると、「規則に準拠せず10月の締め切り以降も英国の顧客に仮想通貨を勧誘する者は、無制限の制裁金の支払いおよび最高2年の懲役の刑が科される刑事行為になる可能性がある」とされている。
PayPalはこれまで仮想通貨に対する野心を示してきており、今年は特にその動きが目覚ましい。最も注目すべきニュースは、同社がネイティブのドルペッグステーブルコインを展開していることである。このコインの名前はPayPal USDで、イーサリアム上で動作し、短期国債、ドル預金、現金相当物で裏付けられているとされている。また、PayPalは3月には売り手向けの仮想通貨チェックアウトサービスを発表し、5月にはプラットフォームで購入した仮想通貨をサードパーティのウォレットに移動できるようになった。
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