【速報】Circleがレガシーコンシューマーアカウントのサポートを終了　ビジネスアカウントには影響なし

Circleがレガシーコンシューマーアカウントのサポートを終了

Circleは、米国のドルペッグステーブルコインであるUSD Coin（USDC）の発行者であるが、公式発表でレガシーコンシューマーアカウントへのサポートを終了すると述べた。これにより、個人の小売顧客のための新しいアカウントは作成されなくなり、USDCの発行を望む顧客は取引所やブローカージーを通じて行わなければならなくなる。

レガシーコンシューマーアカウントのサービス終了による影響

Circleのレガシーコンシューマーアカウントのサービス終了により、個人の小売顧客には大きな影響が出る。しかしながら、ビジネスや機関のCircle Mintアカウントには影響はない。これにより、個人の小売顧客はUSDCの作成に制限がかかることになり、取引所やブローカージーを通じて行わなければならなくなる。

USDCの市場規模の推移

CircleがMintプログラムを開始した2022年2月以降、USDCの市場規模は大幅に縮小している。当時は約530億ドル相当のUSDCトークンが流通していたが、その後の数ヶ月間でボストンの企業が発行するステーブルコインは市場規模約560億ドルの史上最高値を記録した。しかし、2023年3月にSVB（Silicon Valley Bank）の口座に30億ドル以上の準備金があることが判明したことで、USDCへの信頼が大きく揺らぎ、価格が0.87ドルまで下落し、史上最低の価格を更新した。その結果、USDCの市場規模は着実に減少しており、CoinbaseがCircleに出資したことや、ラテンアメリカでのUSDCユーザーの拡大などのニュースにもかかわらず、成長が鈍化している。

Circleの今後の展望

Circleがレガシーコンシューマーアカウントのサポートを終了することで、個人の小売顧客には不便が生じるが、ビジネスや機関のCircle Mintアカウントには影響がないため、サービスへの支障は少ないと言える。Circleは今後、USDCの市場規模拡大のためにさまざまな取り組みを行っていくことが予想される。