【速報】スペインがEUの仮想通貨法MiCAの移行期間を6か月前倒しに

スペイン、既に登録済みの仮想通貨企業には2025年12月までに適用要請

スペインは、EUの仮想通貨法MiCAを6か月前倒しで実施すると発表しました。この措置は、既にスペインで登録済みの仮想通貨企業（Binance、Kraken、Coinbaseなど）にも影響を及ぼすことが予想されます。MiCAは、仮想通貨企業に対して厳しい消費者保護措置を導入しており、新たなライセンスを取得する企業は原則として来年末から適用されます。ただし、既に国内法に基づいて運営している企業については、さらに18か月間継続して活動が認められています。しかし、長すぎる移行期間は、約2,000の登録済み仮想通貨企業の顧客に不利益をもたらす可能性があるため、スペイン当局はMiCAの要求する期間より6か月短く実施したいとしています。

スペイン政府の声明によれば、「政府は、予測可能かつ安定した規制および監督の枠組みを創造する目的で、適用の移行期間を短縮する」としています。また、EUの法律を監視する部分的に責任を持つEUの監視機関である欧州証券市場監督機構（ESMA）も、仮想通貨法の移行期間を短縮するよう各国に促す意見書を出しています。ESMAは、移行期間が消費者保護の抜け穴となる可能性があると危惧しています。

既にスペイン銀行のマネーロンダリング条項に基づいて登録を済ませている主要な仮想通貨企業には、Binance、Coinbase、Kraken、Bitstampなどが含まれます。