シンガポール中央銀行(MAS)は、日本の金融庁(FSA)、スイスの金融市場監督局(FINMA)、イギリスの金融行動監視機構(FCA)と協力し、共同のデジタル資産パイロット事業を推進する計画を発表しました。
MASは、債券、外国為替、資産運用商品に関連するパイロットを実施することを目指しており、シンガポールの資産トークン化プロジェクトであるプロジェクトガーディアンに基づいています。プロジェクトガーディアンでは、シンガポールの中央銀行が15の金融機関と協力し、資産トークン化のパイロットを完了させ、取引効率の向上の可能性を示しました。
パイロットの規模と洗練度が拡大するにつれて、政策立案者と規制当局の間でより緊密な国際協力が必要とされているため、MASはFSA、FCA、FINMAからなるプロジェクトガーディアンの政策立案者グループを設立しました。このグループは、デジタル資産やトークン化ソリューションに関連するリスクや法的なギャップを議論し、共通の標準の開発や最良の実践方法を探求することを目指しています。
シンガポールは、デジタル通貨の分野で世界の金融当局と積極的に協力しています。2023年9月には、シンガポールMASは国際決済銀行とフランス、スイスの中央銀行との共同で、中央銀行が発行する卸売りデジタル通貨の国境を越えた取引と決済のテストを完了しました。