Companies Finance firms breaking Investment Firms
created at
【特集】JPM Coinが企業間の支払いにおいて大きな成果を挙げる
JPM Coinの処理額が1日に10億ドルに達する
JPモルガンの国際決済部門責任者であるタキス・ジョージャコプロス氏は、同社のJPM Coin支払いシステムを通じて、1日に大量の取引が行われていると発表しました。ジョージャコプロス氏は「現在、JPM Coinを通じて、多数の大企業に対して1日に10億ドルを移動しています」とBloomberg Televisionに述べました。この金額は、JPモルガンが従来のプラットフォームを通じて一日に処理する10兆ドルに比べてはるかに小さいですが、それでも注目に値します。この数字は、JPM Coinが最近数か月で大きな支持を得ていることを示しています。
JPM Coinはユーロの対応も開始
2020年のローンチ以来、JPM Coinは3000億ドル以上の取引を処理したと報じられています。現在の1日の取引ペースが10億ドルであるため、JPモルガンは来年中にこの金額に到達する見込みです。当初、JPM Coinは米ドルのみをサポートしていましたが、今年6月にユーロも対応範囲に追加されました。
JPM Coinの小売版への展開を計画
現段階では、JPM Coinの小売版は利用できません。現在は企業顧客のみが取引を行うことができますが、将来的には一般消費者向けにシステムを拡大する予定です。ジョージャコプロス氏は、「JPM Coinの次のステップは、小売版の開発であり、顧客に同じ効率性をもたらす方法を考えることです」と述べています。
JPM Coinの特長と将来展望
JPM Coinは、許可制のブロックチェーンベースの支払いシステムであり、JPモルガンの企業顧客が米ドルやユーロを送金できるようにしています。JPM Coinは24時間365日稼働し、より速い取引を実現することで、支払い期限直前に取引を行い、流動性管理を改善することができます。また、JPM Coinは銀行間の価値転送システムとして機能していますが、JPモルガンは「Partior」という国際決済および清算システムのプロジェクトにも関与しています。Partiorは、JPモルガン、DBS、テンセク・ホールディングスによって2021年に設立され、国境を越えた支払いを改善することを目的としています。昨年、スタンダード・チャータード銀行も莫大な投資を行った上でPartiorの創業株主となりました。