【朗報】中国の石油・ガス企業のPetroChinaがデジタル人民元を利用した初の国際原油取引を完了

中国銀行のデジタル通貨であるe-CNYを利用した国際原油取引が実施されたと、中国の公式新聞中国日報が報じた。PetroChinaは10月18日、上海石油天然ガス交易所で1百万バレルの原油をe-CNYで精算したとのことである。ただし、取引の正確な金額や売り手の正体は明らかにされていない。

中国政府はe-CNYを通貨の国際的な使用拡大のためのツールとして活用したいと考えており、原油のような主要なグローバルコモディティの取引にe-CNYを利用することは、その拡大を支える一つの手段となるだろう。世界の主要な経済国のほとんどがCBDC（中央銀行デジタル通貨）の開発を検討している中、中国のデジタル人民元は最も進んでいると言える。取引金額は2021年6月末までに1.8兆元（約2500億ドル）に達し、e-CNYの割合は現金流通量の0.16%を占めている。

中国がデジタル人民元を活用して原油取引を行ったことは、国際金融システムにおける中国の地位向上に寄与する可能性がある。今後は他の企業や国際取引でもデジタル通貨の導入が進むことが期待される。