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【速報】北米の仮想通貨取引は銀行危機により急減
バンククライシスにより機関投資家の仮想通貨取引が減少
ブロックチェーン情報プラットフォームChainalysisによると、北米の機関投資家向けの仮想通貨取引が2023年4月以降急減した。取引額が1,000万ドル以上の「機関投資家」の取引量が減少し、一方で「プロフェッショナル」や「個人」の取引活動は維持されたという。
銀行危機により多くの仮想通貨取引所が失敗
昨年、複数の仮想通貨取引所が倒産したことで取引活動が減少していたが、2023年3月の銀行危機をきっかけにより一層の減少が見られるようになった。特にFTXやAlameda Researchの倒産に続いて、Silvergateも疑惑のある不正行為に巻き込まれて解散せざるを得なくなった。さらにその数日後、Silicon Valley Bankも運営資金不足のために閉鎖となり、Signature Bankも経営危機に直面した。
ドルペッグされたステーブルコインの北米での存在感が低下
銀行危機の影響で、ドルにペッグされたステーブルコインの存在感が低下した。2023年2月から6月にかけて、北米の仮想通貨の取引量のうち、ステーブルコインの割合は70.3%から48.8%に低下した。さらに、北米の50の仮想通貨取引所へのステーブルコイン流入の大部分は、米国内のサービスから非米国内のサービスへと移行しているとChainalysisは述べている。
銀行危機によりステーブルコイン市場での競争が激化
銀行危機の影響で、ドルにペッグされたステーブルコインの市場において競争が激化した。Circle USD(USDC)はドルとのペッグを一時的に失い、多くの投資家がTether USD(USDT)に移行した。現在、USDTの時価総額は820億ドルを超えている。
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