【速報】EDPBとEDPSがデジタルユーロに関する共同意見書を発表

EDPBとEDPSがCBDCの個人データ保護基準の向上を提案

欧州データ保護委員会（EDPB）と欧州データ保護監督官（EDPS）は、2023年7月に欧州委員会が提案した「デジタルユーロ」の規制に関する共同意見書を発表しました。規制当局は、欧州中央銀行デジタル通貨（CBDC）の個人データ保護基準を向上させるためのいくつかの提案を行っています。

ユーザーデータへのアクセスポイントに関する提案の詳細化を求める

現行の草案では、欧州中央銀行（ECB）および各国中央銀行が各ユーザーのデータに対する単一のアクセスポイントを設立することが認められています。しかし、EDPBとEDPSは単一のアクセスポイントの必要性と相当性を評価することを勧告しています。彼らは、これらの識別子の分散型保存に対する技術的な手段の採用が実現可能であることを強調しています。

詐欺検出および防止メカニズムの見通しの不足を指摘

EDPBとEDPSは、CBDCの詐欺検出および防止メカニズムの必要性をさらに説明するか、あるいはデータ保護の観点からの「より侵害の少ない措置」を検討することを推奨しています。

オンライン取引に対するプライバシーのしきい値の設定を強く推奨

EDPBとEDPSはまた、「プライバシーのしきい値」の設定を奨励しており、オフラインおよびオンラインの低額取引がマネーロンダリング防止とテロ資金供与防止（AML / CFT）の追跡の対象にならないようにすることを提案しています。ただし、具体的な金額には言及しておらず、「低額の日常取引」をカバーする取引の限度額に言及しています。