【速報】欧州中央銀行がデジタルユーロのプロジェクトに進展@ECB, デジタルユーロ, CBDC, レギュレーション

プリペアレーションフェーズへの移行

欧州中央銀行（ECB）のガバナンス委員会は、2年にわたる調査の結果を受け、デジタルユーロプロジェクトの「準備フェーズ」を開始することを発表しました。11月1日からデジタルユーロの発行可能性に向けて「基盤を整える」予定であり、中央銀行デジタル通貨（CBDC）の発行は確定しているわけではありません。この発表は、デジタルユーロの設計と流通に関する44ページの報告書が公開された後に行われました。準備フェーズは2年間続き、デジタル通貨のルールの最終決定や発行機関の選定に焦点を当てます。次の段階では「テストと実験」が行われ、ユーザーフィードバックや中央銀行の要件に基づくものとなる予定です。

デジタルユーロの発行決定は将来的な段階

ECBは「2年後、ガバナンス委員会は欧州連合（EU）の立法手続きが完了した後に、デジタルユーロの発行と展開の可能性に向けた次の準備段階に移るかどうかを決定します」と述べました。これにより、準備フェーズの開始はデジタルユーロの発行の決定ではないことが明確にされました。

デジタルユーロの提案と批判

2024年6月には、欧州委員会が銀行を介して中央銀行デジタル通貨（CBDC）にアクセスするためのデジタルユーロの立法計画を提案しました。ECBの執行理事メンバーであるFabio Panettaは、デジタルユーロを現金と並行して利用可能にすることを目指し、同様のプライバシー機能を備えることを再確認しました。しかし、ECBのクリスティーヌ・ラガルド総裁は、ウクライナのゼレンスキー大統領と話していると信じていた悪ふざけのビデオでデジタルユーロを使ってユーザーの支払いを制御できると発言したことで、仮想通貨界隈から批判を受けました。

規制当局との関係性

デジタルユーロの発行には規制当局や政策立案者の注意が集まるでしょう。彼らは2024年6月に欧州議会選挙を控えており、デジタルユーロの発行と展開に関する決定は重要な影響を与えることが予想されます。仮想通貨にとってCBDCは「暗号通貨の致命点」なのか？【特集】