【速報】バイナンスの流動性が低下、KrakenとCoinbaseが優位に立つ（@仮想通貨

バイナンスは長らく世界最大の仮想通貨取引所として知られていましたが、パリに拠点を置くKaikoが追跡したデータによると、先週の月曜日にはバイナンスでビットコイン（BTC）を素早く売買するトレーダーは、KrakenとCoinbaseのユーザーと比べて相対的に不利な状況にあったと報告されています。

この日、バイナンスの買い側流動性を示す0.1％の買い注文深度は、ソーシャルメディアでブラックロックのETFの承認が広まった誤報によるボラティリティの急増に伴い、100 BTCからわずか1.2 BTC（30,000ドル）にまで急落しました。この誤報により、ビットコインの価格は一時的に7.5％上昇し、しかしブラックロックが報告を否定したことで上昇幅を失いました。

0.1％の買い注文深度とは、買い付け価格からみて0.1％以内の価格帯にある未処理の買い注文の数を指します。買い注文価格は売り手が売却する価格であり、売り注文価格は買い手が購入する価格です。買い注文と売り注文深度が深ければ深いほど、大口の売買注文を安定した価格で執行しやすくなり、スリッページ（取引注文が実際に成立する価格と予定価格の差）が低くなります。主要取引所全体での平均買い注文深度は95 BTC以下に下落しました。

流動性の全面的な低下により、偽名のトレーダーである「exitpump」と「Omz」などの多くの市場参加者がスリッページのために損失を被りました。一部のトレーダーはスリッページが20％に達するという状況を目の当たりにしました。

この流動性低下は、KrakenとCoinbaseがバイナンスや他の取引所に比べて優位に立っていることを示しています。これは、両取引所のマーケットメーカー（オーダーブックに流動性を提供する役割を担う存在）が相対的に高度な手法を持っていることに起因すると考えられています。

（参照元: Kaiko）