【速報】FTXの債権者と債務者の間で合意が成立、顧客には最大90％の資産が返還される見込み【仮承認】

FTXの倒産関連の解決策が提案される

仮承認が出たFTXの倒産手続きに関する合意案では、FTXとFTX USの顧客は2024年第二四半期までに過半数以上の資産を回収できる見込みです。債務者は、10月17日に米国デラウェア州の破産裁判所に提案され、承認を要求する公式の提出をする必要があります。FTXは、この提案が承認されれば、2024年第二四半期の終わりまでに資金が支払われると予測しています。

支払われる資金の見積もりと配分

提案の一部として、「不足請求申立」が含まれており、FTX.comとFTX USの顧客が集約して分配可能な資産の90％を受け取ることが予想されています。FTX.comの不足請求申立額は約89億ドル、FTX USの場合は1億6600万ドルです。FTXのCEOであるジョン・J・レイ3世は、合意の条件に満足しています。

資産の分割と償却

提案された計画では、FTXは資産を3つのプールに分けることとなります。FTX.comの顧客、米国の顧客、およびその他の資産のためのプールです。しかし、不足請求申立には最初の2つのグループだけが含まれます。FTXの債務者は、両取引所の顧客に完全な支払いが行われないと予想しており、FTX.comの顧客には損失の割合が高い見通しです。

FTX顧客のクローバック制度

一方、提案された計画の一部によれば、倒産した9日以内にFTXから25万ドル以上引き出した顧客は、請求金額を引き下げられることになります。ただし、25万ドル未満の請求金額には減額はなく、そのまま支払われると説明されています。また、提案の一環として、FTXは内部者、関係会社、顧客からの資金の混合使用や悪用に関与していた可能性のある者を解決案から除外することがあります。FTXの元CEOであるサム・バンクマン＝フリードは、FTXの崩壊に関連する詐欺の裁判に2週間入っています。