【朗報】MantaのPacific NetworkがOP LabsのOP Stackを使ってzk-rollupへの移行を計画

OP LabsのOP Mainnetの後、Manta Pacific NetworkがPolygonのCDKを活用することを計画

OP Labsは、アービトラムに続く2番目に大きなEthereumレイヤー2ネットワークであるオプティミズム、またはOP Mainnetの主要開発者です。Manta Pacific Networkは、OP LabsのOP Stackソフトウェアを使用してEthereum上のレイヤー2ブロックチェーンとして数週間前に開始されたばかりで、早くも別のソフトウェアパッケージであるPolygonのChain Development Kit（CDK）を使用して再構築される予定です。

この移行により、Manta Networkエコシステムの一部であるManta Pacificは、OP Stackの中核であるオプティミスティック・ロールアップの地位を捨てて、「ZKロールアップ」になります。ZKロールアップは、2023年の最も注目すべきブロックチェーンのトレンドの1つであるゼロ知識証明に依存するサブネットワークのことです。ゼロ知識証明は、トランザクションの高速な決済（最終的な確定）を提供する能力から、注目を浴びています。

レイヤー2ブロックチェーンチームの競争が激化

このニュースは、相互接続されたエコシステムを拡大するのに役立つ可能性のある新しいプロジェクトを巡って競い合うレイヤー2ブロックチェーンチームの競争にますます刺激を与えています。OP StackやPolygon zkEVMの他にも、zkSyncプロジェクトの背後に立つMatter Labsや、別のレイヤー2ブロックチェーンであるArbitrumからも利用可能な、または開発中のライバルのソフトウェアキットがあります。

これらのブロックチェーンソフトウェア開発キット（SDK）の目的は、開発者が自分自身のカスタマイズ可能なブロックチェーンを作成できるようにするために、ツールを無料で提供することです。Celoは最近、OP StackではなくPolygonのCDKキットを使用してレイヤー2チェーンを展開する可能性を明らかにし、Matter Labsもすぐにそのプロジェクトに参加すると述べました。

Mantaの決定は、Coinbaseの新しいレイヤー2ブロックチェーンである「Base」の基盤としてOP Stackが選ばれたことから、OP Labsにとって打撃となるかもしれません。OP Labsは、アービトラムに続く2番目に大きなEthereumレイヤー2ネットワークであるオプティミズム、またはOP Mainnetの主要開発者です。

ZKロールアップ vs オプティミスティック・ロールアップ

ブロックチェーンの専門家は、ZKテクノロジーはオプティミスティック・テクノロジーよりも先進的な可能性があると述べています。しかし、OP LabsのOP Stackチームは、ZKロールアップスタックからは脅威を感じていないと主張しています。それは、そのモジュラーな証明システムにより、ブロックチェーンが故障証明または有効性（ZK）証明を選択できるようになるからです。

Manta PacificメインネットがPolygonのCDKに移行する主な理由はセキュリティ上の懸念です。現在、OP Stackにはシステムを保護するための故障証明がありません。故障証明はオプティミスティック・ロールアップ技術の中核であり、OP Labsは現在、OP Goerliテストネットでそれらをテストしています。

MantaがZKロールアップになるには、6〜9ヶ月の移行期間がかかるとLi氏はCoinDeskに語りました。Li氏は、「ゆっくりと進めることを確かに望んでおり、すべてを正しく構築し、私たち自身の監査を実施する必要があると考えています」と述べました。