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【速報】オーストラリア、仮想通貨取引所の規制案を発表
オーストラリアは「明確さを提供し、顧客を保護する」ため、デジタル資産サービスプラットフォームを規制するための提案を発表しました。オーストラリア財務省は、これらのプラットフォームの不正や脆弱性が増加したことから、「消費者を保護するために規制が必要」と述べています。
規制の内容
オーストラリア政府は、既存の金融サービス法を活用する計画です。一定の資産(個人の場合は1,500オーストラリアドル(948ドル)、総額の場合は5,000,000オーストラリアドル(3,200,000ドル))を持つプラットフォームに対し、オーストラリアの金融サービスライセンスの取得を求めます。
具体的には、規制当局は、保管ソフトウェアの基準設定やトークン取引時の要件などを適用することを求めています。提案では、取引やステーキング、トークン化、資金調達などの活動に対して、追加の義務も適用される予定です。
提案の公開は2023年12月1日まで行われます。
規制の意義と課題
Kraken Australiaのマネージングディレクター、ジョナサン・ミラー氏は、「オーストラリアの規制は非常に長い間進んでいなかったため、既存の金融サービス規制に仮想通貨を取り込む方法をとっています。私たちは仮想通貨フレームワークを実現する点で世界的な競争相手よりも遅れていますので、私たちのようなプラットフォームに確実性を提供するために現地で何かを実施する必要があると思います」とコメントしています。
しかし、ミラー氏は、このアプローチが技術のニュアンスを無視する可能性があると指摘しており、「将来の仮想通貨の革新の利点を消し去らないよう、政府と共同で取り組むことを望んでいます」と述べています。
国内の銀行の対応
一部のオーストラリアの銀行は、潜在的な仮想通貨詐欺のリスクに対してますます慎重になっています。7月、ナショナル・オーストラリア・バンクは、顧客を保護するために「高リスク」な仮想通貨取引所への支払いをブロックしたと発表しました。6月には、コモンウェルス・バンク・オブ・オーストラリアも、仮想通貨関連の詐欺によるリスクを考慮して、顧客の仮想通貨取引所への送金能力を制限する措置を講じました。