【特集】ヨーロッパ映画祭「MyMetaStories」がマインクラフトで開催

マインクラフト内での映画祭

ヨーロッパの映画祭「MyMetaStories」が、人気のゲーム「マインクラフト」内で開催されました。フランス映画を国際的に紹介する政府支援の機関であるUnifranceが主催し、13本の短編映画が特設バーチャルシネマで上映されます。各映画は、映画の世界をイメージしたMinecraftの部屋で上映され、ユーザーはチケットを入手して映画館にアクセスすることができます。また、Twitchストリーマーによるコミュニティイベントや、映画に関連するミニゲームも楽しむことができます。

無料で参加可能

映画祭は無料で参加でき、ユーザーはPC版のMinecraft：Java Editionで開催されるサーバーに参加することができます。Unifranceのエグゼクティブディレクターであるダニエラ・エルストナー氏によれば、イベントは教育的な要素も含んでおり、親しみやすい形式で提供しているとのことです。短編映画はホラーやコメディ、ドラマ、アニメーション、アクションなどさまざまなジャンルをカバーしており、6つのヨーロッパ言語で視聴できます。

マインクラフトの選定理由

映画祭の開催場所としてマインクラフトを選んだ理由について、エルストナー氏はいくつかの理由を挙げています。まず、Unifranceは他のNFTベースのゲーム（DecentralandやThe Sandboxなど）とは異なり、専用のランドを提供する必要がありませんでした。また、既存のマインクラフトワールドにはノンワーキングシネマが存在していたため、比較的簡単に映画祭を開催することができました。さらに、若い世代に人気のあるマイクラプレイヤーを新たなターゲットとすることで、ユーザー層を広げることができました。

独創的な映画ラインナップ

また、Unifranceはフランス映画の促進を目的としている団体であるため、MyMetaStoriesが異なる国の映画を取り上げることに対して一部批判も受けています。しかし、エルストナー氏によれば、ヨーロッパ全体から映画を取り上げることで既存のコミュニティを広げることを目指しており、国単位での映画の強化は困難だと述べています。映画祭の開催は2年前から検討され、ヨーロッパ委員会のクリエイティブヨーロッパMEDIAプログラムからの資金援助を受けて実現しました。今後もMyMetaStoriesは独立系映画の普及を目指し、新たな方法を模索していく予定です。