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【特集】Terraform LabsがCitadel Securitiesに対して提出した訴訟文書、USTステーブルコインの不安定化は意図的か?
Terraform Labsの主張
2022年5月、TerraUSD(UST)のステーブルコインが不安定化したのは、アルゴリズムの失敗ではなく、意図的な試みによるものであるとして、Terraform Labsは米国の市場メーカー企業Citadel Securities LLCを告発しました。USTステーブルコインは1:1の米ドルペッグを維持するために、需要と供給のバランスが常に取られるように設計されています。もし1ドルを上回る場合、プロトコルはユーザーにUSTを作成し、姉妹トークンであるLUNAを燃やすことを奨励し、供給を増やし、LUNAの価格を上げることでUSTの価格を下げることを狙っています。
Terraformの請求と意図
Terraformは、先週、米国フロリダ州南部地区連邦裁判所に提出した請求書で、Citadel Securitiesに対して2022年3月1日から5月31日までのトレーディングアクティビティに関連する特定の文書の提出を要求しました。Terraform(ファイリングではMovantとも呼ばれています)によれば、この情報を入手することは、SEC(米国証券取引委員会)が今年2月に起こした責任訴訟に対する弁護において「重要」であり、同社と共同設立者のDo Kwon氏がTerraUSDの安定性について投資家を誤解させたと非難しています。
公に利用できる証拠
また、文書には、Citadel CEOのKen Griffin氏が2022年5月のペッグからの脱落時にステーブルコインをショートする意図を持っていたことを示す「一般に利用できる証拠」も挙げられています。Discordのチャットのスクリーンショットでは、Ken Griffin氏が「@GiganticRebirth」という仮名トレーダーと計画を話し合い、「Luna USTをSorosすんぞ」と言及している様子が伝わります。
Citadel Securitiesの反応
Citadel Securitiesは、先に2022年5月の脱ペッグ事件でUSTステーブルコインを取引した関与を否定していましたが、Terraformは、Citadel Securitiesが関与していたと主張しています。また、Terraの創設者であるDo Kwon氏がステーブルコインの崩壊を事前に知っていた可能性があるとの報告もあります。