【速報】Ethereumのレイヤー2ネットワークScrollが本格始動、zkEVMをメインネットで公開

Scrollがメインネット上でzkEVMを公開

オンチェーンデータによると、Ethereumのレイヤー2ネットワークであるScrollがzkEVMをメインネットで公開したようだ。既に資金がプラットフォームにブリッジされており、Dune Analyticsのダッシュボードによると、330ETH（約515,000ドル）以上がブリッジされ、850以上のトランザクションと500以上のユニークユーザーが存在している。ブリッジの展開は10月8日に開始されたようで、ブロックチェーンエクスプローラEtherscanに記録されている。

Scrollチームからの公式発表はまだない

Scrollチームからの公式発表はまだないが、既にユーザーはMetaMaskなどのウェブ3ウォレットにメインネットを追加し、Owlto Financeなどのサードパーティのブリッジを介して他のEthereumベースのネットワークからzkEVMへの資金移動を行うことができる。ブリッジの最小金額は0.0035 ETH（約5ドル）とされている。

Scrollの主要なDappsも既に連携開始

Scrollのメインネットには、ScrollSwapなどのDappが既に連携を開始しており、Scroll上で最初の分散型取引所であるScrollSwapや、オムニチェーンソリューションのMerklyなどが新しいネットワークを活用することができるようになっている。 DefiLlamaは、Scroll zkEVM上のScrollSwapを含む3つのDEXを既にトラッキングしており、Scrollアプリケーションの総ロックバリューがこれまでに15万ドル以上になっている。

Scrollトークンの発行については未定

まだScrollトークンの発行や配布についての確認はない。

テスト済みのzkEVMアプローチ

ScrollのzkEVMメインネットは、2022年2月にEthereum Goerliテストネット上でのテストフェーズを経て公開されたものである。それ以前にScrollは、独自のEthereumクローンを通じてテストが可能であった。 Scrollは2年間にわたりネットワークを開発しており、60人のチームメンバーが外部の貢献者とともに作業を行っている。 zkEVMは、スケーラビリティのためにゼロ知識証明を使用したEthereum上のレイヤー2ネットワークであり、Ethereum仮想マシンと互換性があり、スケールで動作することができる。