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【速報】Goldfinchの貸付プールで、2000万ドルが消失の危機に
分散型レンディングプラットフォームであるGoldfinchの貸付プールで、2000万ドル相当のトークン化ローンが不良債権となりました。借り手のStratosは、不動産テック企業とデジタル資産への投資により期待通りの成果を上げられず、資金の一部が損失の危機にあると報告されました。これに対し、Warbler Labsは投資家への全ての損失を補填することを発表しました。
トークン化ローンの失敗と損失の危機
2022年2月、StratosはGoldfinchから2000万ドル相当のUSDCステーブルコインを利用した4年間のローンを借りました。このローンは11%の年間利率を持っていました。このローンにはWarbler Labsもバッカーや保証人の一つとして参加していました。Stratosはこの資金のうち500万ドルをアパートの賃貸に特化した不動産テック企業REZIに投資しましたが、REZIは支払いを停止し、そのポジションはゼロに評価される見通しです。更に、POKTと呼ばれるデジタル資産への200万ドルもStratosが投資したものであり、Warbler Labsはこの投資について当初は知らなかったと報告しています。しかしこのポジションはほぼ全損で売却され、ローンの担保として使用されました。
Warbler Labsの責任と残りのローン
Warbler Labsの共同設立者であるMichael SallとBlake Westは、この状況について「期待していた通りには進まなかったことは残念で予期せぬものです。Warbler Labsは完全なリスクと責任を引き受け、REZIとPOKTに関連する損失を補填することを決定しました。ただし、WarblerとStratosのポジションについては補填されません」と投稿しています。残りの1300万ドルは、電子商取引マーケットプレイス管理スタートアップのThreecoltsに割り当てられており、「強力な成績を収めている」とのことです。
トークン化実物資産(RWA)のリスクとGoldfinchの透明性の問題
この不良ローンは、私たちが興奮する何かを求めて資金流入が途絶えた仮想通貨業界において、プライベートクレジットなどのトークン化した実物資産(RWA)のリスクを浮き彫りにしました。また、昨年の一連のデフォルトした仮想通貨取引会社へのローンの後、ブロックチェーンベースのRWAレンディングプロトコルにおける尽職調査プロセスも厳しく問われることになります。なお、この件の発表は、今年早くにGoldfinchのプールで発生した別のクレジットイベントに続きます。このイベントでは、アフリカのオートバイタクシーファイナンス会社であるTugendeが今年10月に満期を迎える500万ドルのローンの返済不能となりました。