【特集】Instadappが分散型金融プラットフォームFluidを発表

Fluidとは？

Instadappは、Aave、Compound、Uniswap、Maker、Curveの機能を統合した貸出プロトコルであるFluidを発表しました。Fluidは1.5年にわたる開発期間を経ており、DeFiセクターにおける流動性の分散に関する問題に対処することを目指しています。従来、高度な機能を備えた新興プロトコルは、流動性を集約することに課題を抱えてきました。

Fluidの特徴

Fluidは「流動性レイヤー」という設計思想に基づいており、主要なDeFiプロトコル間の一貫した移行をユーザーに提供し、貸出サービスのための流動性と機能を統合し、安定した貸出金利を確保します。このプロトコルは、Ethereum上の主要なDeFiプラットフォームからいくつかの手法を取り入れています。具体的には、Uniswap v3の「スロットベースの流動性」機能を借款の効果的な清算のために活用し、MakerDAOのバルトプロトコルによる資産の安全性、CompoundとAaveの流動性プール戦略によるリスクの評価と使用状況に基づく金利カーブの設計、そしてCurveからインスピレーションを得た「スマートコラテラル」機能を組み込んでいます。

Fluidの展開予定

現在、Fluidはプレリリースのテスト段階にあります。チームは11月末までに監査を最終化し、12月にはバグバウンティイベントを計画しています。プロトコルの公式リリースは2023年1月を予定しています。Fluidのガバナンストークンは、InstadappのネイティブトークンであるINSTが使用されます。

Instadappの成果と将来展望

DeFiLlamaによると、Instadappのスマートコントラクトには18億ドル以上の価値がロックされており、全ブロックチェーンを通じたDeFiプラットフォームで10番目に大きなものとなっています。2021年には、Standard Cryptoをリード投資家とし、DeFi Alliance、Longhash Ventures、Andre Cronjeからの出資を受けて1,000万ドルを調達しました。Instadappは、DeFiセクターにおけるさらなる成長とイノベーションに期待が高まっています。